オーガニックコットンのお話

オーガニックコットンのお話

コットン栽培で起こっていること

コットンはもともと農薬がなくても育つ植物ですが、収量を増やすために農薬を使い始めました。
アメリカでも、農薬の多くをコットン栽培に使っています。食品ではないので、規制が緩いという現状があります。
今は、農薬と遺伝子組み換えはセットとなり、「この植物にはこの農薬。この農薬に耐性のある遺伝子組み換え」という循環があります。

コットンの苗を売る企業と農薬を売る企業は同じ会社なので、苗を買うなら農薬も買わざるを得ない。土地を担保に農薬を買うことになり、コットン畑で自殺された農家もあるほど、深刻な問題となっています。
これは、遠い海の向こうの話ではなく、今着ている私たちの服のお話です。

東洋医学では、「草根木皮は小薬、鍼灸は中薬、飲食衣服は大薬」というそうです。
綿栽培の現状を知ることは、私たちが生きている世界の「今」を知ることにつながります。
どんな世界をクリエイトしていきたいか、どんな世界で呼吸していきたいか。正解や正義ではなく、心地よさや循環の中で、「選び取る」という力が大切なのではないでしょうか。
次に買うハンカチ、次に買うシャツ、次に買う靴下を、一度、選び取ってみてください。
ほんのささやかな一歩が、大きな勇者の一歩となるのです。

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